動画における「テレシネ」「逆テレシネ」の意味について紹介します。
テレシネ・逆テレシネとは?
テレシネとは?
テレビの地上波放送では、大抵の番組は30i(30fpsインタレース)で放送されています。(中には24iと30i混合のものもありますが)
その中でも、「アニメ」や「映画」は元々24p(24fpsプログレッシブ)として製作されているため、テレビの地上波で流す前に、24pから30iに変換しています。
このとき、「24pから30iに動画を変換すること」を「テレシネ」、もしくは「2:3 プルダウン (3:2 プルダウン)」などと呼びます。
テレシネの変換する方法としては、フレームを6フレーム分(12フィールド分)水増しするだけです。
例えば、
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9
という9フレームあったとすると、
- (TF)1 2 2 3 4 5 6 6 7 8 9
- (BF) 1 2 3 4 4 5 6 7 8 8 9
こういう風にTF(トップフィールド)とBF(ボトムフィールド)をそれぞれ、2・3フィールドずつ水増しして、無理やりに30iに変換します。
逆テレシネとは?
先述した通り、私たち視聴者が普段観ている「アニメ」や「映画」は、元々24pだったのを無理やりに30iに変換したものです。
つまり、実際には水増しされたフレームが一定間隔で差し込まれているため、製作された元映像よりも劣化してしまっているわけです。(劣っているというか、余分なフレームが差し込まれているので本来の動画の動きより若干遅いという感じです)
このように無理矢理30iに変換されてしまっている動画を元の24pに変換してやる事を「逆テレシネ」と言います。
逆テレシネするメリット
逆テレシネする事により以下のようなメリットがあります。
- 動画のファイルサイズが小さくなる(単純計算で0.8倍くらいにできます)
- フレームの水増しによって生じるコーミングなどのノイズ、微妙な映像のズレなどを直せる
- エンコード時間が短くなる(単純にフレームレートを減らせるので)
「アニメ」や「動画」をテレビ放送で録画して、何も処理せずにパソコンなどに大量に保存している人などは、逆テレシネすることによって、これらのメリットを享受できます。
テレシネ・逆テレシネする方法
エンコードソフトなら
- AviUtl
- HandBrake
などがテレシネ・逆テレシネに対応しています。
参考:【AviUtl】自動フィールドシフトを使って動画を逆テレシネ・インターレース解除する方法
参考:HandBrakeの使い方と設定方法【QSV対応エンコーダー】
まとめ
・テレシネは、24pから30iに動画を変換すること
・逆テレシネは、テレシネした動画を元に戻すこと
このページの情報は以上です。
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