フレームレートとは?VFR(可変)とCFR(固定)の違い

動画には

  • CFR(固定フレームレート)
  • VFR(可変フレームレート)

の2種類があります。

この違いについて紹介します。

 

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フレームレートとは?

動画というのはそもそも、「画像をパラパラ漫画みたいにペラペラめくっていって動いてる風に見せかけているだけ」なのですが

パラパラ漫画
出典:パラパラマンガ – Wikipedia

そのような「1秒当たりのパラパラ漫画の枚数」の事を「フレームレート」と呼び、単位はfpsで表します。

  • パラパラ漫画の枚数(フレームレート)を多くすれば動画が滑らかになる
  • パラパラ漫画の枚数(フレームレート)を少なくすれば動画がカクカクになる

私たちが普段見ている動画のほとんどは30fps(1秒当り30フレーム)です。

それぞれの特徴

vbr_cbr違い

CFR

動画の全ての区間で、フレームレートが一定な動画のことをCFR(固定フレームレート)動画と言います。

一定なので、例えば30fps動画(1秒当り30枚)の場合、どの区間でも30fpsです。

VFR

動画によっては、ほとんど変化がないシーンが存在します。

このような変化のないシーンの場合、フレーム数を可変させて描写することで、ファイルサイズを削減します。

例えば

  • ここの区間は動きが激しいから”フレーム”の数を多くして動きを滑らかにしよう
  • ここの区間は全然動きが無いから”フレーム”の数を少なくしよう

と言うような感じで、動画の内容に合わせて適切なフレームレートを割り当てます。

このように、フレームレートが可変する動画のことをVFR(可変フレームレート)動画と言います。

違い

以下、違いを表にまとめたものです。

 CFRVFR
ファイルサイズ大きくなる小さくできる
スムーズに再生できるか?できるカクカクなりがち
動画編集の素材として扱いやすいか?扱いやすい

扱いにくい
音ズレが起きやすい)

最近のスマホやデジカメで撮った動画であれば、ほとんどVFRです。

2つの違いを図にすると?

以下のようになります。

CFR(24fps)
|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|

 VFR(24fps)
|-|–|–|—|—|-|-|–|—-|–|–|-|-|-|—|–|—|–|–|–|–|–|–|–|

つまり

  • CFR・・・一定の間隔で描写する
  • VFR・・・ランダムな間隔で描写する

となります。

判別する方法

動画をパッと見て「これはVFRだな」などと判別するのは不可能です。

判別するには「MediaInfo」などのファイル解析ソフトを使用する必要があります。

参考MediaInfoのインストール方法と使い方

 

実際に、MediaInfoを使って

  • デジカメで撮ったCFR動画
  • iPhoneで撮ったVFR動画

を比べて見たのが、↓の比較画像です。

cfr_mediaareavfr_mediaarea
▲CFR【デジカメ(CASIOのEX-H15)の動画】▲VFR【iPhone5の動画】

このようにCFRは29.97fps固定なのに対し、

VFRでは29.97(28.571~31.579fps)と可変している事が分かります。

AviUtlではどちらが良いの?

AviUtlでは、どのような動画でも無理矢理にCFR(固定フレームレート)として編集します。

なので、元々VFR(可変フレームレート)の動画を編集しようとすると、無理やりにCFRの動画として扱うので、「映像」と「音声」がずれてしまう可能性があります。

図で表すと、以下のようになっているのに

映像
|-|–|–|—|—|-|-|–|—-|–|–|-|-|-|—|–|—|–|–|–|–|–|–|–|
音声
|-|–|–|—|—|-|-|–|—-|–|–|-|-|-|—|–|—|–|–|–|–|–|–|–|

 

AviUtlで編集する事で以下の様になってしまうということです。(音声の方がずれる)

映像
|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|–|
音声
|-|–|–|—|—|-|-|–|—-|–|–|-|-|-|—|–|—|–|–|–|–|–|–|–|

図で表す大げさになってしまうので、かなりずれているように見えてしまいますが、実際は僅かなズレです。

ただ、ズレが顕著に現れる動画もあります。(動きが大きい動画など)

AviUtlで音ズレを防ぐには?

VFRの動画を編集する際に起こる、音ズレを防ぐには以下の2つの方法があります。

  • 事前にVFRの動画をCFRに変換しておく
  • AviUtlで読み込む際に、CFRとして読み込む

 

「事前にVFR動画をCFRに変換する方法」としては

  • AviSynth
  • HandBrake

などのフリーソフトを使用すれば変換できます。

 

「AviUtlで読み込む際にCFRとして読み込む方法」としては

  • 「L-Smash work」プラグイン
  • 「DirestShow」プラグイン

などの設定より、「VFR動画をCFRとして読むこむ」的な設定にチェックを入れる事で、CFR動画として読み込めるようになります。

l-smash cfr

▲「L-Smash work」プラグインの設定画面

「VFR->CFR」という項目にチェックをつければ、VFRに変換して読み込むことができます。

  • 59.94fps:60000/1001
  • 60fps:60000/1000
  • 23.976fps:24000/1001
  • 24fps:24000/1000
  • 29.97fps:30000/1001
  • 30fps:30000/1000

参考音ズレの原因と対策について【エンコード】

ちなみに、VFRをCFRに変換するメカニズムは

「フレームレートが低くなっている区間」には前後同じフレームをコピーしてフレーム数を水増し、逆に「フレームレートが高くなっている区間」には同じようなフレームを間引いてフレーム数を減らしたりして、無理やりに変換する

というような仕組みです。

まとめ

・フレームレートは、「動画の滑らかさ」を示す値

・CFRは、フレームレートが一定のこと

・VFRは、フレームレートが可変すること

・動画編集するならCFRにしておいた方が良い(VFRは音ズレするし、そもそも編集には向いてない)

・それぞれの長所・短所があるので使い分けると良い

 

このページの情報は以上です。

 

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コメント

  1. じみ変 より:

    「2つの違いを図にすると?」の項目で、VFRとCFRの説明が逆ですよね?

  2. ジミー より:

    CFR(可変フレームレート)になってしまっている

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