物理ディスク(DVD,BD)のコピーガードに使用される、
- AACS
- CSS
- CPRM
の違いについて簡単に解説します。
コピーガードする物理ディスクの違い
まず、これらはコピーガードするメディアが違います。
- AACS(BD)
- CSS(DVD)
- CPRM(DVD)
AACSはBDのコピーガードです。市販・レンタル品のBDに使用されています。
CSSはDVDのコピーガードです。市販・レンタル品のDVDに使用されています。
CPRMもDVDのコピーガードですが、これは地上デジタル放送の「ダビング10」というコピー制御(このコピー制御の仕組みの事を「CGMS」、コピー制御信号の事を「CCI」と言う)の付いた番組(動画)を、DVDにコピー(ダビング)するのに使用されるコピーガードです。
なので、CPRMは「BDレコーダーに保存した地上デジタル放送の番組をDVDにダビングしたい!」という場合以外は使用しません。
フォーマットの違い
記録するフォーマットは以下のように違います。
- AACS(BDMV、BDAV、BDJD)
- CSS(DVD-Video)
- CPRM(DVD-VR)
※BDMVやBDAVの違いについては以下記事を参考にしてみて下さい。
参考:BDMV(BD-Video)とBDAVの違い【ブルーレイ】
※DVD-VideoとDVD-VRの違いについては以下サイトの記事が上手くまとまっています。
参考:DVD記録方式の違い(ビデオモードとVRモード)[DVDレコーダーの録画再生]
「BDMV」は市販・レンタル品のBD、「BDAV」はBDレコーダーとかでダビングした際のフォーマットです。
「DVD-Video」は、市販・レンタル品のDVDに使用されています。あと、パソコンでDVDを作ったりしてもこのフォーマットで作成されます。(DVDを作る事をオーサリングと言う)
「DVD-VR」は、DVD・BDレコーダーで言う所の「VRモード」の事です。「DVD-Video」と比較して、録画の自由度が高いのが特徴です。
コピーガードの種類の違い
全てのコピーガードは、
- コピーコントロール
- アクセスコントロール
の2種類に分類する事ができるのですが、このうち「AACS」と「CSS」は「アクセスコントロール」です。
「CPRM」は「コピーコントロール」と「アクセスコントロール」の両方に該当します。
両者の違いを一言で言うと、
- コピーコントロール:コピーさせない
- アクセスコントロール:視聴させない
となります。
「AACS」「CSS」の掛かったDVD・BDの中身は.vobや.m2tsですが、ファイル自体をコピーする事はできますよね。なので「アクセスコントロール」に該当します。
「CPRM」は1世代コピーなら可能ですが、2世代コピー(孫コピー)になるとコピーガードによりコピー自体できません。
しかもDVDの場合はCPRM対応のディスクじゃないと1世代コピーすら出来ません。あとコピーしたとしても、CPRM対応のDVDドライブじゃないと再生する事も出来ません。
なので「コピーコントロール」と「アクセスコントロール」の両方に該当するというわけです。
あと、著作権侵害的な違いですが、
- コピーコントロール:解除するだけで違法
- アクセスコントロール:解除してコピー(リッピング等)したら違法
となります。
参考:コピーコントロールとアクセスコントロールの違い【コピー制御・アクセス制御】
このページの情報は以上です。
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