音声コーデックの種類と違い(MP3・AAC・WMA・WAV・Vorbis・AC3・FLAC等)【フォーマット】

このページでは、

音声ファイルのコーデックの違いについて紹介したいと思います。

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その前に!

このページを読む前に、

  • 「音声形式ってなに?」
  • 「コーデックとコンテナってなに?」
  • 「なにがどう違うの?」

みたいに思っている人は、先に以下のページを参考にすると良いかもしれません。

参考音声形式とは?コーデックとの違い【コンテナ、フォーマット】

音声コーデックの種類と違い

以下の表にまとめました。

音声コーデック比較
圧縮方法 コーデック名 主なファイルフォーマット
(拡張子)
ファイルサイズ目安
(リニアPCMを100とする)
音質目安
(リニアPCMを100とする)
非可逆 MP3  .mp3  11  92
AAC  .m4a .mp4  9.1  95
WMA  .wma  8.5  94
Vorbis  .ogg  8.1  94
AC3  .ac3  9.0  94
MP2  .mp2  13  93
可逆 ALAC  .m4a  65  100
FLAC  .flac  75  100
TAK  .tta  70  100
WMA lossless  .wma .asf  66  100
Monkey’s Audio  .ape  60  100
非圧縮 リニアPCM(LPCM)  .wav .aiff  100  100

ちなみに、「どのコーデックが一番音質が良いですか?」という質問をする人がたまに居ますが、この訊き方は間違っています。

正しくは「同じビットレートで比較した場合、一番音質が良いのはどのコーデックですか?」と訊くべきです。

ビットレートを上げればどのコーデックを使用しても音質が良くなるのは当たり前なので。

参考ビットレートとは?画質と音質との関係について

上から順にざっくり解説します。

非可逆コーデック

別名「ロッシー」コーデック。

非可逆なため、音質は若干落ちますが、ファイルサイズを大幅に小さくできます。

MP3

言わずもがなですが、最もよく使用されている非可逆圧縮音声コーデックの1つです。

昔は「音楽ファイル」と言えばMP3一択でしたが、今ではAACやVorbisなどの他の非可逆圧縮コーデックに音質・ファイルサイズの面では負けています。

しかしながら、互換性なども問題があるため、今でも一番よく使用されているコーデックです。

AAC

低ビットレート~中ビットレート帯(128kbpsくらいまで)では、単純にmp3と比べて1.4倍くらい音質が良いらしいです。(ソース

最近ではmp4動画をエンコードする際に、H.264ビデオコーデックとセットで使用される事が非常に多いです。

他にも、

  • 地上デジタル放送
  • BSデジタル

などにも使われていたりします。

動画コーデックの「h.264」と並んで、今一番主流の音声コーデックです。

WMA

音質もファイルサイズもMP3より上で、AACなどと比較しても大差ないのに何故か人気がない残念なコーデックです。

アップル系のMP3プレイヤーで再生する事ができないのが大きな敗因でしょうか。

「wma?mp3の方がええやろ!」と思っている人が多いかもですが、MP3より音質もファイルサイズも優れているコーデックです。

Vorbis

あまり馴染みがないかもしれませんが、Youtube動画の音声コーデックとして使用されている事で有名なコーデックです。

オープンソースでロイヤリティーフリーな太っ腹なのが特徴。

また、音質・ファイルサイズの面から見てもMP3より上です。(全てに置いてMP3の性能を抜くことを念頭に置かれている)

ちなみに、Youtubeでは現在(2018年)、

  • ファイルフォーマット:WebM
  • 映像コーデック:VP9
  • 音声コーデック:Vorbis

が使用されています。(どのような動画も順次この形式に再エンコされている)

参考【Youtube】WebM(VP9)とMP4(H.264)の違い【詳細統計情報】 

AC3

DVD・Blu-rayの音声コーデックとして使用されるコーデックです。

特徴としては、5.1chなどの2ch以上の出力に対応しているという点です。

圧縮率が高い場合は、他のコーデックに音質が勝る場合があるようです。

動画とセットと使用されるコーデックなので、これ単体の音声ファイルとして使用される事はありません。

MP2

こちらもDVDの音声コーデックとして使用されるコーデックです。

あと、

などでも使用されます。

最高音質は、MP3より上ですが、圧縮率はMP3より下です。

可逆コーデック

別名「ロスレス」コーデック。

正直、ロスレスなのでどれを選んでも音質は同じですし、ファイルサイズも大して変わりません。

なので、可逆コーデックで重要なポイントは、「そのコーデックを対応しているハード・ソフト」が多いかどうかです。

その点では「FLAC」が一番多くのソフト・ハードに対応しています。

ALAC(Apple ロスレス)

Apple社が提唱した可逆コーデックです。

Apple・Sony製のMP3プレイヤー以外では再生できない事が多いです。

なので、「Apple・Sony製の製品ばかり使用する!」という場合以外は、使用するメリットはあまり無いかもしれません。

あと、最近オープンソースになりました。

FLAC

おそらく、可逆音声コーデックの中で一番有名で古米なコーデックです。

デコード・エンコードが速い代わりに、圧縮率が大した事ないという特徴。

また、古米だけあって対応している機器が多いです。(ただ、iTunesで非対応なのがネックです)

ハイレゾ音源のコーデックとして使用されている事が多いです。

TAK

「FLAC」をベースに作られたコーデックです。

FLACの良い所だけを取って、圧縮率を高めているのが特徴。

ただ、対応している機器はほとんどありません。

WMA lossless

先述した非可逆WMAの可逆圧縮バージョンです。

後述する「Monkey’s Audio」に次いで、圧縮率が優れているコーデックです。

ただ、対応している機器はほとんどありません。

Monkey’s Audio

圧縮率だけが取り柄のコーデックです。

名前通り「猿音」「猿」などと呼ばれる事が多いです。

また、生成されるファイルも.ape(猿人)となります。

正直、このコーデックを使用しているファイルに出会ったことがないので何ともいえません。(海外で使われてるんですかね・・)

非圧縮

リニアPCM

非圧縮な音声の事を「リニアPCM」と言います。

  • CD
  • DVD
  • BD
  • 録音レコーダー

など、様々なシーンで使われます。

音質至上主義な人は、これ以外ありえません。

まとめ

結局、コーデックには向き不向きがあるので、一概に「コレが一番良い!」と決めつけるものでもありません。

目的に応じてコーデックは使い分けましょう。

音質厨の人

音質厨の人で、CDから取り込んだ非圧縮な.wavを大量にHDDに保存しているような人は、「可逆圧縮コーデック」でエンコードするのがオススメです。

「可逆コーデック」は、音質を全く落とさずにファイルサイズを小さくできるので、音質の劣化を気にする必要はありません。

また、

  • 非可逆 → 非圧縮

という変換はできませんが、

  • 可逆 → 非圧縮

への変換はできるので、元の「.wav」に戻す事も可能です。

ただ、「可逆コーデック」は再生プレイヤーによって対応していないコーデックがある場合があるので、自分が普段使用している再生プレイヤーの仕様に合わせるようにしましょう。

例えば、「Monkey’s Audio」や「TAK」などのマイナーなコーデックは、ほとんどの再生プレイヤーで対応していません。

(仕様はメーカーの製品ページで見れます。サンプルページ → NW-ZX100 主な仕様 | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー

可逆ファイルをデコードする際の負荷によって再生プレイヤー内部バスのアナログ回路への影響が生じ、それが結果的にノイズに繋がる云々~

などという、常人では理解できない領域にいる音質厨の人は、.wavのまま保存しておきましょう。

「そこまで拘らないけど音質は大事だよね!」という人

今なら非可逆の「AAC」一択です。

  • ビットレート:192kbps
  • サンプリングレート:44100hz

でエンコするのがオススメです。

今主流になりつつあるコーデックなので、最新のMP3プレイヤーとかならほとんど対応しています。

「聴ければ何でもいいよ!」という人

万物に対応している「MP3」コーデックで、

  • ビットレート:128bps
  • サンプリングレート:44100hz

でエンコするのがオススメです。

MP3が聴けない機器はほぼ存在しません。

聴き比べてみよう

正直、非可逆圧縮コーデックと言っても、ビットレートが192kbps以上あるような音源なら、

可逆圧縮や非可逆との違いは分からないと思います。(高級なヘッドフォンを使用している場合は気づくかもしれませんが・・)

なので、「非可逆」音源と「可逆・非圧縮」音源を聴き比べて、

「違いなんて全然わからねえや!」という人は、そもそもコーデックについてそこまで気を配らなくても良いかもしれません。

大抵の音楽プレイヤーには再生中の音声のビットレートやサンプリングレートが表示されると思うので、その音楽ファイルが非可逆なのか可逆・非圧縮なのかを注意しながら聴いてみると面白いです。

音源プレイヤー「foobar2000」での音源ファイル情報
可逆圧縮音源(MP3) 可逆圧縮音源(AAC) 非圧縮音源(リニアPCM)
kbps_foobar aac_kbps_foobar pcm_kbps_foobar

▲こんな感じで色々聴き比べて、自分が明らかに「音質の違いを確認できるな!」と気づく最低レベルを知ると、コーデックについての見方が変わってくるかもしれません。

ちなみに、再生中に以下の様な感じ↓で、ビットレート表示が変動するファイルは、VBR・ABR音源という事を意味しています。(ずっと固定のままなのはCBR音源)

vbr_cbr_abr

参考CBR(固定)とVBR(可変)とABR(平均)の違い【ビットレート】

ちなみに私は、192kbps以上になると聴き比べても全然違いが分かりません。128kbpsと192kbpsでも真剣に聞き比べなければ分からないレベルです・・

参考【違いが分からない】64kbps,96kbps,128kbps,192kbps,320kbps,非圧縮音源(WAV)の音質比較【MP3】

ファイルサイズについての補足

コーデックのファイルサイズは以下の条件で測定しました。

  • 使用した音声ファイルは「ファイルサイズ:40.4MB」の「PCM」音源
  • 使用したエンコーダ
  • ビットレートは全て128kbps

このページの情報は以上です。

\一緒に読むと理解が深まるページです/

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コメント一覧

  1. […] 参考:音声コーデック(MP3・AAC・WMA・WAV・Vorbis・FLAC等)の種類と違い【フォーマット】 […]

  2. 茅野 伸次 より:

    FLACはiTunesに対応予定は将来もないでしょうか?
    これからハイレゾ機器を買いますが、FLAC対応なので問題は無いと思いますが、家族は全員iphone,ipodなので。

    • 管理人 adminadmin より:

      無いと思います。
      Apple系の機器を中心に使用しているなら、全てALACに統一した方が良いかもしれません。