【Youtube】WebM(VP9)とMP4(H.264)の違い【詳細統計情報】

Youtubeでは、

動画プレイヤー上で[右クリック]→[詳細統計情報]から、動画の詳しい情報を確認できます。

 

[詳細統計情報]を開くと、「Mime Type」という項目を確認できると思いますが、

「Mime Type」では動画形式・コーデックを確認できます。

 

で、

動画によっては「Mime Type」が、

  • video/WebM; codecs=”vp9″
  • video/mp4; codecs=”avcX.XdXXXX”

と2種類に分かれていることがあります。

screenshot_303screenshot_302
▲「Mime Type」:「video/WebM; codecs=”vp9″」▲「Mime Type」:「video/mp4; codecs=”avcX.XdXXXX”」

 

この記事では、

この2種類の違いについて紹介したいと思います。

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違い

違いは以下です。

  • video/WebM; codecs=”vp9″:
    • 動画形式:WebM
    • コーデック:vp9 
  • video/mp4; codecs=”avcX.XdXXXX”
    • 動画形式:MP4
    • コーデック:H.264

参考動画コーデックの種類と違い(H.264・VP9・MPEG・Xvid・DivX・WMV等)【比較】
参考動画形式の種類と違い(AVI・MP4・MOV・MPEG・MKV・WMV・FLV・ASF等)【コンテナ】

絶対に再エンコードされる

今のYoutubeではどんな動画をアップしようと、必ずMP4(h264)に再エンコされる仕様になっています。

なので、

  • MP4(H.264)の動画を投稿しようが、
  • WebM(vp9)の動画を投稿しようが、
  • WMV(WMV9)の動画を投稿しようが、
  • FLV(VP6)の動画を投稿しようが、

どのような動画を投稿しても100%再エンコードされます。

Youtubeが推奨しているエンコード設定でエンコードしても絶対に再エンコードされます。

防ぐ方法はありません。

どうしても再エンコードされたくないなら、

  • 再エンコードされない仕様の動画共有サイトに投稿する(例:ニコニコ動画)
  • 自分でストリーミングサーバーを立てて自分で配信する

などの方法を取るしかありません。

 

この時、「投稿時に絶対に”再エンコード”される仕様」で再エンコードされた動画が「video/mp4; codecs=”avcX.XdXXXX”」と書かれている動画に該当します。

順次WebM(VP9)に再エンコしていってる(みたいです)

WebM_logo.svg
引用:WebM – Wikipedia

先述したように、投稿した動画はMP4(H.264)に再エンコードされます。

しかし、それとは別に、最近ではWebM(VP9)形式にも順次再エンコードされていっています。

なので、動画投稿からある一定の時間が経過すれば、(MP4とは別に)WebM形式にも変換されます。

WebMに変換された動画は、WebMに対応しているブラウザで視聴すればWebMで再生できるようになります。(未対応のブラウザで視聴した場合はMP4で再生されます)

YoutubeがWebM(VP9)に変換している理由

単純に「転送量を低くするため」です。

  • Googleからしても、転送量が低くなればサーバーの管理費用などもろもろを安く出来ますし、
  • 私たちユーザーからしても、転送量が低くなれば、少ない通信量で高画質な動画を視聴できるようになります。

単純計算で、VP9はH.264の約2倍、画質が優れているので、従来のMP4(H.264)の半分の通信量で、MP4(H.264)と同等以上の画質が実現できます

WebM(VP9)に変換されたからと言って画質は良くならない

勘違いしがちですが、WebM(VP9)に変換されたからと言って画質は良くなりません。

 

どういう事かというと、

  • MP4(H.264)の場合、「通信量100で画質100」

だったのが、

  • WebM(VP9)の場合、「通信量50で画質100」

になるだけの話という事です。

 

なので、WebM(VP9)になったからと言って、「通信量100で画質200」などにはなりません。

WebM(VP9)のエンコードが始まるまでの期間

今のところ、投稿した動画はすぐにWebM(VP9)に変換されるわけではないみたいです。

私が投稿した動画を確認した所、投稿から5~6ヶ月程度経過した動画は順次、WebM(VP9)に変換されていっているようでした。(参考程度に。)

ただ、Youtubeが推奨しているエンコード設定から外れまくっている動画の場合は、1ヶ月程度でWebM(VP9)に変換されてるようでした。(イマイチどういう基準なのか分かりません・・。)

もしかすると、チャンネル登録者数や再生数などによっても、変換する優先度?みたいなのが違うのかもしれません。

また、今後は(仕様が変わって)投稿した直後からWebM(VP9)に変換されるようになる可能性があります(というか恐らくそうなると思います)

 

 

このページの情報は以上です。

 

関連Youtubeに投稿する動画のエンコ条件とか方法【動画形式・コーデック他】

関連【著作権】Youtube・ニコニコ動画等の動画をダウンロードするのは違法?

コメント

  1. 匿名 より:

    初めまして。気になったので投稿いたします。
    H.264とVP9ですが、PCに保存して容量を確認するとどちらも殆ど容量が変わりません。
    比較再生してみた所感でもVP9の方がノイズなどが少なく高画質に感じました。

  2. 匿名 より:

    大きなノイズが出ずエッジが失わなければ綺麗であると言うならばH.264もVP9も高画質です
    今後動画サイトがビットレートもしくは転送帯域の上限をもうけた場合はVP9が大幅に有利となりますね

  3. 匿名 より:

    VP9への再エンコについて実際に動画を投稿して確認してみました。
    4K(3840×2160)60fpsの動画(H.264)で投稿から20分程で全画質VP9でエンコードされたものに切り替わっていましたが、その際音声ファイルも同時にOpusへ変換している訳ではないようで1時間程でようやく置き換わっていました。元動画が4Kもしくはそれ以上の画質ほど優先してVP9エンコードを回しているような感じがします。ただ、そろそろAV1に置き換わりが始まる時期になりつつあるのでその際はどうなるのかもまた気になるところですね。

  4. 匿名 より:

    投稿してからどの位でVP9でエンコードされた動画に置き換わるのか実際に確認してみました
    解像度:3840×2160
    フレームレート:60fps
    コーデック:H.264/AVC & AAC-LC
    ビットレート:305Mbps

    H.264からVP9(144~2160p):約20分
    AAC(mp4a)からOpus(〃):約1時間

    となりました。4Kもしくはそれ以上の画質の動画ほど優先してVP9に変換されていってる感じがします。ただ、今年3月にAV1が正式リリースされたので今後はどうなるかも気になるところです。長文失礼しました。

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