AviUtlにて「H.265/HEVC」コーデックでエンコードする事が可能になる出力プラグイン、
「x265guiEx」の導入方法と使い方について紹介します。
H.265コーデックとは?
H.265コーデックの特徴は以下の通りです。
- 現在、動画コーデックの主流である「H.264」コーデックの後継コーデック
- 「H.264」の半分程度のビットレートで、同等の画質を得る事ができる
- 再生負荷が大きい(低スペックパソコンだと再生がキツい)
- ビットレート当りの画質が最高に優れている(2015年11月現在)
- 8Kの解像度まで対応
どれくらい性能(圧縮率)が良いのか分かりやすいように例を出すと、DVDで使用されている「MPEG-2」コーデックの4倍くらい性能が良くて、CDに採用されている「MPEG-1」コーデックの8倍くらい性能が良いという感じです、だいたい。
拡大するともっと分かりやすいです |
▲H.264とH.265を比較した画像(文字の部分とかかなり違います) |
「H.265」に対抗するコーデックとして、Googleが「VP9」というロイヤリティーフリーでオープンソースなコーデックを開発していますが、性能的にはこれと同じくらいです。
ちなみに、Youtubeでは現在(2018年7月)、WebMコンテナに対応しているブラウザで視聴すると「VP9」に再エンコードされたものが再生されるようになっています。(それ以外のブラウザだと「H.264」で再生される)
▲HTML5対応ブラウザで見た様子(VP9) |
「H.265」でエンコードした動画をストリーミングサイト等(youtube、ニコニコ等)に投稿しても、「H.264」や「VP9」に再エンコードされてしまうので、現状、ストリーミングサイトに投稿するのが目的なら、H.265でエンコードする意味はありません。
ストリーミングサイトへの投稿が目的なら「H.264」が推奨です。
「H.265」は、「なるべく高圧縮・高画質で、自分で保存しておく用にエンコードしたい!」という場合に使用すると良いコーデックです。
参考:動画コーデックの種類と違い(H.264・VP9・MPEG・Xvid・DivX・WMV等)
参考:動画形式の種類と違い(AVI・MP4・MOV・MPEG・MKV・WMV・FLV・ASF等)
x265guiExとは?
「H.265」のエンコーダーである「x265」をAviUtlで使用できるようにした出力プラグインです。
導入方法や使い方など、基本的に「x264guiEx」と同じです。
作者は「x264guiEx」と同じく「rigaya」氏です。
導入方法
導入方法について簡単に紹介します。
- rigaya氏のブログより「x265guiEx」をダウンロードする
- 右サイドバーの一覧の中にあります
- ダウンロードしてきたファイルを展開する
- フォルダの中に入っている「auo_setup.exe」ファイルを実行する
- マークをクリックして、AviUtlのフォルダへのパスを指定した後、「次へ」をクリックする
- 「終了」をクリックして完了
以上で導入は終了です。
使い方
メニューの「ファイル」→「プラグイン出力」→「拡張 x265 出力(GUI) Ex」を選択します。
あとは、「ビデオ圧縮」というボタンを押して、エンコード設定を行う→元の画面に戻って「保存」を押してエンコード開始という、いつもの流れです。
基本的な使い方や設定方法については「x264guiEx」とほぼ同じなので、詳しい説明は割愛します。
詳しくはx264guiExの記事を参考にしてみて下さい。
参考:【AviUtl】x264guiExの導入方法と使い方について【mp4・mkv・mpg出力】
このページの情報は以上です。
コメント
不躾で申し訳ないのですが、rigayaさんの名前がrygayaになっているところがあります。
x265guiExとは?の部分です。
ありがとうございます。修正しました。