このページは、フリーの動画編集ソフト「AviUtl」を全く知らない人に向けた紹介ページです。
- AviUtlとは?
- AviUtlの特徴
- AviUtlの歴史
などについて紹介します。
AviUtlとは?
AviUtlは、無料の動画編集ソフトです。
ソフトの読み方
ソフト自体の読み方は
- 「エーブイアイ・ユーティーエル」
- 「エーブイアイ・ユーティル」
のどちらかです。
何ができる?
例を挙げると以下の様な事ができます。
- 基本的な操作
- 不要なシーンのカット・結合
- 動画・画像・音声・字幕(テロップ)の合成
- いらない部分(黒帯部分)とかのトリミング
- 再生速度の変更(倍速・スロー・逆再生等)
- 動画自体のリサイズ
- 動画の縦横回転・左右反転
- インターレース解除・ノイズ除去等の画面処理
- カラーグレーディング(色調補正等)
- エフェクト効果(モザイク・ブラー・歪ませ・色調補正・アニメーションなど)の適用
- これについては有志による「プラグイン」でいくらでも拡張できます
- エンコード
- 動画編集を他のソフトで行って最終的なエンコードをAviUtlで行う人も多いようです
もっと詳しく知りたい人は以下ページを参考にしてみて下さい。
参考:【AviUtl】できること・できないこと一覧【まとめ】
基本的な動画編集は大体なんでもできます。
▲ゲームとかも出来ます 参考:AviUtlでゲームをプレイして癒やしを求める【テトリス・マリオ・ブロック崩し・スネークゲーム】 |
開発者は?
開発者は「KENくん」という方で、個人開発のソフトです。
非常に謎多い人で、詳細については全く分かりません。過去にニコニコの「AviUtl愛好会」というコミュニティにゲストとして出演した際にも、変声機を使用して会話するなど徹底した匿名性が見受けられました。(ツイッターもやっていましたがいつの間にかアカウントが削除されています)
また、こっそり隠しメッセージを入れてたりするお茶目な人でもあります。
どんな特徴がある?
AviUtlは、他の有料動画編集ソフトと比較して以下のような特徴があります。
- 無料
- 基本的な動作が軽い
- インターフェイスがシンプル
- なので、動画編集知識さえあれば割と直感で扱えます。
- ネットでの情報が多いのですぐにトラブルシューティングできる
- 1997年に開発されたので歴史があります。
- 拡張性が高い
- プラグイン次第でどんなファイル形式も読み込めるし、どんなファイル形式でも出力できます
- 自分が求めるエフェクト効果も自作できたりもします
- モーショングラフィックスソフトみたいな事も出来ます
- 「ゆっくりMovieMaker」「MikuMikuDance」「AviSynth」「NIVE」などの有名ソフトと連携が取れたりする
- ゆっくりMovieMaker:
→「ゆっくり」を使って文字を喋らせたりするのを簡単に行えるソフト。無料。
参考:ゆっくりムービーメーカーの使い方【解説・実況】 - MikuMikuDance:
→通称MMD。初音ミクが3Dでライブとかしてる映像とか見たことあるでしょうか。ああいうのを作れるソフトです。無料。(ただし軽い連携が出来るだけなので、深い事はできない) - AviSynth:
→動画編集する前にスクリプトで編集できたりするソフト。無料。AviUtl標準機能で連携できます
参考:AviSynthとは?特徴や導入方法について - NIVE:
→モーショングラフィックスソフト。正確には連携じゃないですが、AviUtlとしか連携が取れない。無料。
参考:NiVE2とは?導入方法と簡単な使い方を紹介
- ゆっくりMovieMaker:
動作が軽い
なんといっても「動作の軽さ」は抜群です。
Windows95時代から開発されてきただけあって、低スペックなPCでもサクサク動作します。
操作が分かりやすい
操作性の点で言えば、有料ソフトの方が使いやすいと言われがちですが、AviUtlも使いこなし次第で十分使い易いです。
ショートカットや細かい機能を使いこなせば
有料動画編集ソフト以上に使いやすいソフトです。
拡張性が高い
最も特筆すべきは、「拡張性の高さ」です。
ここで書くとかなり長くなってしまうので書きませんが、プラグイン次第で全くの別ソフトとなり得るほどのポテンシャルを秘めていたりします。
むしろ拡張性が高すぎて初心者が躓くポイントとなっているかもしれません。
導入の難易度が高い(というか面倒臭い)
「導入の難易度が高い」と言われる事が多いですが
難易度が高かったのは昔の話で、今はインストーラーが充実しているので敷居はそこまで高くないです。
「難しい!」と言ってる人は
- PCに疎い
- 頭が悪い
- 努力する気がない
のどれかです。
参考:AviUtlを使うメリット・デメリット【有料動画編集ソフトとの比較】
AviUtlの歴史は?
AviUtlが初めてリリースされたのは1997年です。
当初は
- カット
- 各種フィルタ処理
- エンコード
などの基本的な機能しか備わっていませんでした。
しかし、2008年に「拡張編集プラグイン」というプラグインが「KENくん」氏によって新たにリリースされた事によってAviUtlの編集の幅が一気に広がります。
「拡張編集プラグイン」を導入する事で、これまで有料動画編集ソフトにしかなかった
- タイムライン機能
- 設定ダイアログ機能
が追加され、動画編集の自由度が格段に上がりました。
▲タイムライン | ▲ 設定ダイアログ |
これによってAviUtl人口が格段に増加し、今現在に至るまで大量のプラグインが有志によって公開され、AviUtlの拡張性はますます上がってきています。
おそらく、あなたが「こういう風な機能が欲しい」と思った機能は、高い確率で有志がすでにスクリプトやプラグインを公開していたりしますし、
最悪、あなたが自作してしまえばどんな機能でも実装できます。
ちなみに、今現在「AviUtl」というと
- AviUtl本体
- 拡張編集プラグイン
という2つセットで使うのが当たり前になってきていますが、公式サイトでは未だにセットで配布されていません。(「Omake」という名前でAviUtlと拡張編集プラグインのセットが配布されていますが、これは旧バージョンのAviUtlなので、使うべきではありません)
なので、「AviUtl本体」だけをダウンロードして「あれ?タイムラインとかが使えないんだけど!」みたいな人がたまにいますが、「拡張編集プラグイン」の方もダウンロードしないとタイムラインなどが有効にならないので注意です。
さいごに
「動画編集ソフト」というのは、どのソフトも基本的な操作はかなり似通っているので
AviUtlで学んだ動画編集技術は他の動画編集ソフトでも十分通じます。
後から「やっぱり有料動画編集ソフトに乗り換えよう!」という場合でも十分通用します。
なので、有料の動画編集ソフトを使うのはAviUtlを試してからでも遅くないです。
失うものは時間だけなので。
⇒AviUtl初心者が最初に読むべきページ【導入から使い方まで】
このページの情報は以上です。
関連:おすすめの無料・有料動画編集ソフトランキングまとめ【違いを比較】