AviUtlスクリプト製作者「ティム」氏が公開しているスクリプトの「色調調整セット」というスクリプト効果のまとめです。
- ティム氏のマイリスト:AviUtl関連 ‐ ニコニコ動画:GINZA
ダウンロード
以下のページから、一括でダウンロードできます。
- スクリプト置き場 – ティムの部屋(「色調調整セットver5」と書かれたリンクです)
色調調整セット効果一覧
メタル化
メタルちっくにする効果です。
金属質
金属の表面みたいな色に加工できる効果です。
「メタル化」と組み合わせるのがオススメらしいです。
▲金属質 | ▲金属質+メタル化 |
黄金質
黄金みたいな色にできる効果です。
これも「メタル化」と組み合わせると良いらしいです。
▲金属質 | ▲金属質+メタル化 |
ブリーチバイパス
銀色っぽい色に加工できる効果です。
日本語では「銀残し」と呼びます。
ネオン化
ネオン管が発光しているような感じの色に加工する効果です。
2値化
任意の閾値で2値化できる効果です。
モノクロにするのと違って、濃淡を表しません。2色のうちのどちらかに置き換わります。(この場合、白か黒の一択です)
「グレー処理」の
- 1:GRB平均
- 2:人の視覚を加味したもの
みたいです。
▲画像 | ▲gif |
色も指定できます。
▲色1:水色 色2:緑 |
粒状化
ノイズ的なものを加える事ができる効果です。
ザラザラした感じになります。
動かすとビットレートを食いそうなので使いすぎ注意です。
▲処理法:1 | ▲処理法:2 | ▲処理法:3 |
ガンマ補正
R,G,Bのそれぞれにガンマ補正を掛けることができる効果です。
本家の「拡張色調補正」フィルタで、R,G,Bにガンマ補正するのと微妙に効果が違うみたいです。
▲R | ▲G | ▲B |
簡易減色
色を減色できる効果です。
仕組み的にはビットシフトしてるみたいです。
(「111111」という色があったとしたら、左列のビットから「011111」→「001111」→「000111」という感じでシフトしていき、最終的に「黒色」になる。みたいな感じ。)
▲減色量:4 | ▲減色量:6 | ▲減色量:7 |
拡張コントラスト
コントラストの強度と中心を指定できる効果らしいです。
強度をマイナスにすれば、ネガポジ反転(色調反転)できます。
参考:【AviUtl】「ガーン!!」的な色反転のやり方(ネガポジ反転)【階調反転】
▲中心(-255→255) | ▲強度(-255→255) |
簡易トーンカーブ
カスタムオブジェクトにある「簡易トーンカーブ」のRGBの各スナップをいじる事で色を変更できる効果です。
▲トーンカーブ自体は非表示にできます |
イコライズ
明度を均等にできる効果です。
全体的に暗めの映像などに掛けてやると良いかもしれません。(パラメータはありません)
シャドウ・ハイライト
全体的にコントラストを保持したまま、黒潰れ・白飛びを補正してくれる効果です。
逆に補正値をマイナスにすれば、黒潰れ・白飛びを作る事も出来ます。
▲黒潰れ・白飛びを消す | ▲黒潰れ・白飛びを作る |
単色化(T)
本家の「単色化」エフェクトと違って、色相を残さずに単色化できる効果です。
▲ティム氏の単色化 | ▲本家の単色化 |
単色化(T2)
単色化(T)をU,V,ガンマで指定できるようにした効果です。
あと、オブジェクトを9分割して、それぞれを任意のU,V値をずらして表示できる機能もあります。(何かに使えそうです・・?)
特定色域変換
本家の「特定色域変換」エフェクトに、輝度を調整できる機能を追加した効果です。
▲空部分の輝度を0に指定 |
トライトーン
指定した3色に、全体色を置き換える効果です。(それぞれの基準値である輝度を設定できれば範囲を変更できます)
※ミッドトーンは無視することが出来るので、2色に置き換える事も可能です
▲ハイライト:赤 ミッドトーン:青 シャドウ:緑 | ▲ハイライト:青 ミッドトーン:黄 シャドウ:白 |
簡易コロラマ
「トライトーン」の6色まで指定できるバージョン的な効果です。
ビットシフト・最大色数も変更できます。
▲赤・緑・青・紫・白・黒 | ▲色をシフト |
ポスタリゼーション
「簡易減色」の、各色の減色量を設定できるバージョンです。
▲Rのみを256 | ▲Gのみを256 | ▲Bのみを256 |
最大/最小
一定範囲内の画素の最大値や最小値を表示できる効果みたいです。
▲最大 | ▲最小 |
チャンネルミキサー(SetR)、(SetG)、(表示+SetG)
色を置き換える事ができる効果です。
▲空部分のみを青→赤 | ▲空部分のみを青→緑 | ▲花部分のみを黄→青 |
上から、
- チャンネルミキサー(SetR)
- チャンネルミキサー(SetG)
- チャンネルミキサー(表示+SetG)
という風に追加して使用します。(※それか「チャンネルミキサー(表示+SetG)」のみを追加して「設定」から値を変更する方法があるらしいです)
チャンネルシフト
RGBAチャンネルを他のチャンネルで(RGBAHSV)で置き換える効果らしいです。
▲透明(0→6) | ▲赤(0→6) | ▲緑(0→6) | ▲青(0→6) |
- 0:アルファ
- 1:赤
- 2:緑
- 3:青
- 4:色相
- 5:彩度
- 6:明度
サイクルビットシフト
R,G,B、それぞれの値をビットシフトさせる効果です。
「簡易減色」のところで説明した仕組みと同じだと思います。
▲適当にビットシフトさせた例 |
色抜き
指定した色以外を単色化する効果です。
▲花部分以外を単色化 | ▲空部分以外を単色化 | ▲茎部分以外を単色化 |
マッチング法
- 1:RGB
- 2:L*a*b*色相
- 3:L*a*b*輝度、輝度
- 4:HSV
フリンジ修正
透過させた時に残る背景色を修正できる効果らしいです。
Adobe After Effectの「カラーマット削除」みたいな事ができるみたいです。
▲オリジナル(左)、フリンジ修正を適用(右) (引用:After Effects ヘルプ | チャンネルエフェクト) |
カスタムオブジェクト
スクリプトの中には、カスタムオブジェクトとして
- 簡易トーンカーブ
- 色相環
の2つが入っています。
▲簡易トーンカーブ | ▲色相環 |
「簡易トーンカーブ」は、先述したように「簡易トーンカーブ」効果と組み合わせる事で使用できます。
「色相環」は、「色を確認する」という用途だけなので、これと言った使い道はないと思われます。
このページの情報は以上です。
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