【AviUtl】合成モードの種類と効果

AviUtlの拡張編集機能の1つである「合成モード」の種類について紹介します。

※もしかしたら間違っている事を書いているかもしれませんのであしからずです(自分で確認お願いします)

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合成モードとは?

合成モードは、

オブジェクト(画像や動画や図形など)を他のオブジェクトと重ねた際に、「どういう風に合成するか」を設定できる機能です。

合成モードの設定方法

設定ダイアログ左下の「合成モード」というドロップダウンリストの一覧から

合成モードを設定できます。

合成モード一覧

合成モードの種類

ここでは一例を提示して行きますが、

実際に自分で使ってみた方が一番理解しやすいと思いますので、参考程度にとどめておいてください。

サンプルとして用意しているgifは、

6色の丸(元画像)を暗い部分と明るい部分(合成先)に合成した場合、それぞれどういう風に見えるか

という事を示した映像です(gifの出力ミスで変な色が混じってるものが多いですが無視してください・・)

通常

通常

「普通に合成」するモードです。

単に画像を合成したい時に使用します。

数字が大きいレイヤーに属するオブジェクトが上に表示されます。

加算

加算

合成先の画像の要素に、合成元の画像の要素を「加算」します。

合成後 = 合成先画像 + 合成元画像

 

具体的には、合成先の画像が青(RGB(0,0,255))だとして、合成元の画像が黄(RGB(255,255,0))だとしたら、足し算して白(RGB(255,255,255))になります。

RGB(0,0,255) + RGB(255,255,0) = RGB(255,255,255)

各要素の上限は255なので、合成すればするほど白(RGB(255,255,0))に近づく事になります

結果、全体的に明るくなります。

減算

減算

先ほどと同じように、合成先の画像の要素に、合成元の画像の要素を「減算」します。

合成後 = 合成先画像 ー 合成元画像

合成すればするほど黒(RGB(0,0,0)に近づく事になります

結果、全体的に暗くなります。

乗算

乗算

合成先の画像の要素に、合成元の画像の要素を「乗算」します。

合成後 = 合成先画像 × 合成元画像 ÷ 255

白部分は透明となり、黒部分は黒のままとなります。

また、合成元画像がどんなに明るかろうと(rgb(255,255,255)とか)、255で除算されてしまいますので、合成後の画像は全体的に暗くなります

スクリーン

スクリーン

「乗算」の逆バージョンです。(どんな画像も明るくする)

合成後 = 合成先画像 + 合成元画像 –(合成先画像 × 合成元画像) ÷ 255

計算式がややこしいですが、要は「『加算』の明るさをある程度緩和したバージョン」です。(「加算」と比較してみてください)

背景の黒の動画を合成する際などに使えます(雪がコンコンと降ってる動画とか)
※クロマキーでも代替可能

オーバーレイ

オーバーレイ

「乗算」と「スクリーン」を組み合わせた合成方法です。

「輝度」が50%より明るい部分はより明るく、「輝度」が50%より暗い場合はより暗くすると言った感じです。

比較(明)

比較明

合成後 = 合成先画像と合成元画像と比較して明るい要素を選択する

例えば、合成先画像(rgb(1,2,0))と合成元画像(rgb(4,1,1))を合成した場合、合成後画像はrgb(4,2,1)となります。

結果、全体的に明るくなります(白に近づく)

比較(暗)

比較暗

合成後 = 合成先画像と合成元画像と比較して暗い要素を選択する

例えば、合成先画像(rgb(1,2,0))と合成元画像(rgb(4,1,1))を合成した場合、合成後画像はrgb(1,1,0)となります。

結果、全体的に暗くなります(黒に近づく)


※ここから↓の説明は「色相」と「彩度」と「明度」についての違いを知っておいてもらう必要があります。
(Windowsのペイントで開いた「色の編集」画面を例として説明します)

色相:青、赤、黄、黒と言った色の種類の事です。色合いとも言います。

彩度:色の鮮やかを示す度合い。彩度を最大まで下げると「モノクロ」になります。

明度:色の明るさを示す度合い。明度を最大まで上げれば「白」になり、最大まで下げれば「黒」になります。

色相彩度明度

輝度

輝度

合成後=「明度」と「彩度」を残して、「色相」を合成先画像に合わせる

用途はいまいちわかりません。。。モロクロの素材を合成するのに使うったりするんですかね・・。

色差

色差

合成後=「明度」と「色相」を残して、「彩度」を合成先画像に合わせる??

追記:

「輝度の差(プラスマイナスあり)を各RGBに加える」が正しいようです(rikkyさんありがとうございます)

陰影

陰影

合成後=「明度」と「色相」を残して、「彩度」を合成先画像に合わせる??

追記

photoshopの焼き込み(リニア)に相当するらしいです。(rikkyさんありがとうございます)

各チャンネル内のカラー情報に基づき、基本色を暗くして明るさを落とし、合成色を反映します。

ホワイトで合成した場合は、何も変更されません。

明暗

明暗

これについては何なのか全く分かりません。。

どうしても知りたい人はフォトショの描画モードなどの設定が参考になるかもしれません・・。
Adobe Photoshop * 描画モード

追記:

photoshopのリニアライトに相当するらしいです。(rikkyさんありがとうございます)

合成色に応じて明るさを減少または増加させ、カラーの焼き込みまたは覆い焼きを行います。
合成色(光源)が 50 %グレーより明るい場合は、明るさを増して画像を明るくします。
合成色が 50 %グレーより暗い場合は、明るさを落として画像を暗くします。

差分

差分

合成後=合成先画像と合成元画像のそれぞれの色差の絶対値

さいごに

私の独断で書いていますので、

間違いなどがあれば指摘して頂けたら嬉しいです

 

このページの情報は以上です。

コメント

  1. 匿名 より:

    具体的には、合成先の画像が青(RGB(0,0,255))だとして、合成元の画像が黄(RGB(255,255,0))だとしたら、足し算して白(RGB(255,255,0))になります。

    足した後の値が間違ってますよ

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