最近流行りの「動画配信サービス」、通称「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」。
DVD・Blu-ray・地上デジタル放送などと比較して
- 画質が良い!
- 画質が悪い!
など言われる事が多いようですが、実際の所どうなのか紹介したいと思います。
「HD画質」=「画質が良い」では無い
「動画配信サービスは『HD画質』だから画質はすごく良い!」と言われる事が多いですが、HD画質だからと言って「=画質良い」という事ではありません。
「HD画質」というのは、「1280×720の解像度がある動画ですよ!」という意味の言葉であって、「画質の良さ」を指す言葉ではないのですね。
「画質の良さ」を表すのは
であって、「解像度」ではありません。
なので、「HD画質の動画」と一口に言っても、ビットレートが低かったり、コーデックがダメなものを使用していたりする場合は、画質は当然ダメになるわけです。
ですが、1280×720以上の解像度のモニタで、SD(720×480)とHDを比較すると、当然HDの方が綺麗に見えます。(720×480のモニタでSDとHDを比較すると画質は同じに見えますが)
何が言いたいかというと「HD画質で観れます!」と謳っているVOD同士でも、ビットレートやコーデックの違いによって画質は微妙に違ってきますよ!という事です
「HD画質で観れる!!」と宣伝しておけば、何も知らない人は「HD画質で観れるってスゲー!!」って食い付いてくれますからね。
各サービスが「HD画質」なのをプッシュするのは当然なわけです。。
参考:ビットレートとは?画質・音質・コーデックとの関係【映像・音声】
参考:動画コーデックの種類と違い(H.264・VP9・MPEG・Xvid・DivX・WMV等)【比較】
サービスによって画質が違う理由
①ビットレートをケチっている
「このサービスは画質が良い!」「あのサービスは画質が悪い!」などと言われる所以は、主に「ビットレート」にあります。
つまり、
- 「画質が良い」と言われているサービスの動画はビットレートをケチる事なく配信している
- 「画質が悪い」と言われているサービスの動画はビットレートをケチって配信している
という事です。
②アップスケーリング処理してるかしてないかの差
アップスケーリング(アップコンバートとも言う)は、「解像度の低い動画を、高解像度に引き延ばす事」を指します。
例えば「元々SD画質(720×480)な動画を、HD画質(1280×720に引き伸ばしたりする事」などを言います。
元々、アナログ放送は「640×480(480i)」解像度でしたので、当時放送されていた動画をそのまま配信すると、画質が非常に悪いわけです。
なので、こういう動画にアップスケーリング処理を掛けて”高解像度に見せかける”事で高画質化します。
最近、4kテレビで、4kにアップスケーリングするのが流行ってますよね。アレとおんなじです。(地上デジタル放送「1440x1080i」をリアルタイムで無理やりに4k相当まで引き伸ばして、”高解像度に見せかける”技術)
というわけで、「アップスケーリング処理をして、動画を配信しているサービス(VOD)は割りと高画質」と言えるという事です。
具体的にどのサービス(VOD)の画質が良いのか
私は「全てのサービスの画質を徹底的に比較した!」というわけでは無いので、「○○サービスが画質が良い」とか言われても正直分かりません。
ですが、個人的に画質が良いんじゃないかなぁーって思うサービス順に並べると以下の様な感じな気がします。(かなり適当です)
なんとなく海外系の動画配信サービスは、全体的に画質が良いような感じがするようなしないようなって感じです。
厳密に比較したい場合は、違うVOD同士で、同じ動画の同じシーンを再生して比較するという方法しか有りません。(.mp4などのファイルでダウンロードするというのはムリなので)
同じような色が連続しているようなシーンは、ブロックノイズが発生しやすいので、そういう所で比較すると分かり易いかもしれません。(↓画像で言う所の「空」が広がっているシーンとか)
まとめ
まぁ画質が良い・悪いと言っても、HDである以上、大量ににビットレートを割くような真似はしないと思うので、そこまで気にするほどの事でも無い気がします。
神経質な人でないかぎり、見ていても全然気にならないと思います。
万人がおすすめしているVODを選んでおけば間違いないでしょう。
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