私的録音録画補償金制度とは?東芝とかSARVHの裁判のあらすじとかメモ

私的録音録画補償金について調べたことのメモ。

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私的録音録画補償金とは?

例えば昔は、ハイテク機器が殆ど存在しなかったので、音楽会社がレコード(今で言うCD)を販売すれば、欲しいユーザーは全員そのレコードを購入した。

だから、そのレコードを販売する事による利益を、レコードを作る側(著作権者)が全て享受出来た。

でも今は、ハイテク機器が存在しまくる世の中なので、音楽会社がCDを販売すれば、レンタルしてリッピングする人が大多数になった。しかも中にはネットから違法ダウンロードして、レンタルしない輩さえ出てきた。

これだと、

  • CDを販売してる会社
  • 音楽を演奏してる歌手・作曲家・作詞家
  • ・・・etc

など、「CDを作るのに関わってる人全員」が「本来得れるはずだった利益」が享受出来ない事になる。

で、これをどうにかする為に、このような”私的に録音録画”出来る「ハイテク機器」全般に、補償金という金額を上乗せして、著作権者が本来得れるはずだった(であろう)利益を還元しようぜ!みたいな仕組みのことを私的録音録画補償金制度という。

※ただし、”録画”については東芝とSARVHの裁判の末に、”払わなくて良い”という結論になった。(後述)

どんな機器が該当するのか

具体的には以下の様な機器・メディアが該当する

  • MD
  • DVD(CPRM対応のものは対象外)
  • BD
  • CD
  • VHS
  • DAT(カセットテープ)

これらを再生する事が出来る機器も全て該当する。

東芝 vs SARVH(裁判)のあらすじ

東芝とSARVH(私的録画補償金管理協会)が裁判して、東芝が勝訴するまでのあらすじは以下の様な感じです。

東芝
アナログチューナー非搭載のDVDレコーダー販売するけど、これって保証金払わなくて良いよね?

これの理屈は、デジタル放送はCPRM(DRM)でガチガチに規制されてるから、そもそも私的複製する事自体出来ないし、DVDのCSS・Blu-rayのAACSなどのアクセスコントロールなDRMを回避してコピーする行為自体も違法となったから、そもそも私的複製は違法だから出来ない。

「2重の意味で複製出来ないのに、なんで補償金払わなくちゃいけないんだよバカかよ」っていうのが東芝の言い分。

で、SARVHの言い分は以下↓

SARVH
いやダメだ払え。

ダビング10は実質コピーフリーと同じ(!?)だし、メーカーが納めなければユーザーは個別に補償金を直接収める必要が生じる(!?)から、不便を強いられることになるぞ。

という風にもはや支離滅裂すぎて理解不能。

結果的に裁判は、「そもそも複製出来ない仕様になってんのに、補償金払えとか頭おかしいだろ」みたいな理屈で、東芝が勝訴する事になった。

これが原因で「私的録画補償金」の徴収額は0円まで落ちた。(そこらへんの話はこの記事(「複製機能」を私的録音録画補償金の対象に、権利者団体が提言)参照)

今度はハイテク機器全てに「私的録画補償金」を適用しようとする

でもそれでもどうにかして「私的録画補償金」を回収したいSARVHは、今度は、映像・音楽を扱える全てハイテク機器に「私的録画補償金」を徴収出来るようにしようって提言した。

つまり、パソコン・USB・スマフォ等、私達の周りのハイテク機器ほぼ全てのハイテク機器。

これについても「そもそもDRMで複製自体出来ないし、複製する事自体違法なんだから、補償金の意味を為してないだろ。というか全ての機器で映像・音楽などを扱うわけじゃないだろ。業務用の機器とかどうすんだよ。」という事で、これも却下された。

で、にっちもさっちも行かなくなったSARVHは、2015年(平成27年)4月1日をもって解散した。

ただ、「私的録音補償金」については、今現在も該当機器・メディア(DVDとかCDとかBDとか)に適用されている。

このページは以上で終わりです。

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