動画エンコ時のピクセルアスペクト比の設定方法について【PAR・DAR・SAR】

動画をエンコードする際の「ピクセルアスペクト比」の設定の仕方について簡単に紹介。

ピクセルアスペクト比(1:1) ピクセルアスペクト比(2:1)
220px-PAR-1to1.svg 220px-PAR-2to1.svg

※この記事を理解するには「ピクセルアスペクト比」「アナモルフィック」「スクイーズ」などの意味を理解している必要があります。

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FAR・PAR(SAR)・DARの関係性

まず最初に、「FAR」「PAR(SAR)」「DAR」の意味ついて箇条書きで紹介。

  • FAR:元々の動画のアスペクト比率(例えば1920×1080な動画なら「16:9」)
  • PAR(SAR):1つのピクセルのアスペクト比(例えばパソコンのモニタなら正方形なので「1:1」)
  • DAR:最終的な動画のアスペクト比率(例えば1920x1080な動画で、「PAR」が「1:1」なら、「DAR」は「1:1」になる)

※x264エンコーダーでは、PARの事を「SAR」って呼びます(なぜかはしらない・・)

例えば、地デジを録画した動画「1440×1080」(FAR)な動画をエンコードして、再生時にアナモルフィックして「1920×1080」(DAR)にしたい場合、

  • FAR:1440×1080
  • PAR(SAR):「4:3」
  • DAR:1920×1080

って感じで「PAR(SAR)」を「4:3」と指定してやる事で、「1920×1080」に出来ます。

PAR(SAR)の計算のやり方

計算のやり方ってほどでもないですけど、要は「ピクセルアスペクト比」っていうのは、ピクセル1つ当りの比率なわけです。

ピクセル1つ1つを全てそのピクセル比に置き換えたらどうなるのか?っていうのを考えてやるだけで良い話です。

先ほどの例で言うと、「1440×1080」→「1920×1080」にアナモルフィックする場合、「ピクセル比をどれだけにすれば横に480px引き伸ばせるか」ってだけの話です。(単に数学の話ですね)

これの関係性は以下のように数式で表す事が出来ます。

FAR ✕ PAR(SAR) = DAR

つまり、

  • 1440 ✕ X:1080 ✕ Y  = 1920:1080

こうなります。求めたいのは「X:Y」(PAR(SAR))の値です。

これを求めると、「4:3」になる事が分かると思います。

というわけで、エンコードする際の設定で、PAR(SAR)を「4:3」に指定してやれば、「1440×1080」→「1920×1080」にアナモルフィックする動画が作れるという事ですね!

・・・と、まぁこんな感じで面倒な計算をしましたが、実はこのような計算を自動で行ってくれるツールがネット上に公開されてるので、それらを使用すれば数値を入れるだけで簡単に計算出来ちゃいます。

もっと具体例と挙げると以下の様な感じです。

  • 「720 x 480 (3:2)」(FAR)な動画を「16:9」(DAR)にアナモルフィックしたい場合
    →PAR(SAR)を「32:27」に設定
  • 「720 x 480 (3:2)」(FAR)な動画を「4:3」(DAR)にスクイーズしたい場合
    →PAR(SAR)を「8:9」に設定

主に使用するのはこんな所でしょう。

AviUtl関係のエンコーダーでの設定

エンコーダーごとの設定の仕方について簡単に紹介します。

x264の場合

例えば、SARを「4:3」と指定したい場合は、

--sar 4:3

って感じでコマンドを追加するだけです。

AviUtlの出力プラグインx264guiExの場合は、SAR比を指定する欄で「画面比から自動計算」を選べば、エンコードする動画のアスペクト比から、自動的にSAR比を算出して、SARを設定してくれるので、めちゃくちゃ楽チンです。

例えば以下のように「16:9」と指定した場合、
画面比から自動計算_x264guiex

  • エンコードする動画「1440×1080」の場合はSARを「4:3」に。
  • エンコードする動画「1920×1080」の場合はSARを「1:1」に。

と言った感じで自動的にアスペクト比が「16:9」になるようにSARを自動的に設定してくれます。

WMV出力プラグイン plusの場合

AviUtlの出力プラグインである「WMV出力プラグイン plus」の場合です。

このプラグインでPARを設定するには、「Plus」タブの中に「Aspect Ratio」とい項目から設定出来ます。

plus_wmv