【AviUtl】色関係エフェクト(色調補正・色ずれ・単色化・グラデーション・拡張色・特定色域変換・縁取り)の使い方

AviUtl拡張編集プラグインの

」関係の「エフェクト」の使い方ついて紹介します。

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色調補正

オブジェクトの色相・彩度・明度などを変更できるエフェクトです。

色調補正

明るさ

オブジェクトの「明度」を設定できます。

  • 値を大きくすると「白色」に近づく
  • 値を小さくすると「黒色」に近づく

色調補正_明るさ

コントラスト

オブジェクトの「コントラスト」を設定できます。

  • 値を大きくすると「明暗差がはっきりとした色」に近づく
  • 値を小さくすると「灰色」に近づく

色調補正_コントラスト

色相

オブジェクトの「色相」を設定できます。

「100」毎に「赤」→「緑」→「青」という感じで色相を変化できます。

色調補正_色相

輝度

オブジェクトの「輝度」を設定できます。

  • 値を大きくすると「白色」に近づく
  • 値を小さくすると「黒色」に近づく

色調補正_輝度

彩度

オブジェクトの「彩度」を設定できます。

  • 値を大きくすると「鮮やかな色」に近づく
  • 値を小さくすると「くすんだ色」に近づく

色調補正_彩度

飽和する

これにチェックを入れた場合、

極端に明るくしたり暗くしたりした場合に多少緩和された色になります。

詳しく言うと「フルレンジ」ではなくて「リミテッドレンジ」内に値が収めることができます。(YC圧縮できる)

参考ストレート変換とYC伸長の違い【RGB・YUV】

タイムライン上で「右クリック」→「フィルタオブジェクトの追加」→「拡張色調補正」を追加する事で、

本体機能である「拡張色調補正」をタイムライン上に挿入できます。

色関係エフェクト_拡張色調補正拡張色調補正_設定ダイアログ

この拡張色調補正」は、「色調補正」エフェクトの拡張版のようなものなので、「色調補正」で物足りない時に使用すると良いです。
(「動画をちょっとだけレトロっぽくしたい!」など、「動画の雰囲気を変えたい!」という時に使用すると良い)

参考【AviUtl】拡張色調補正フィルタの使い方

 

ちなみに、本体メニューの「設定」→「拡張色調補正の設定」からも有効にできますが、こちらも有効にすると二重掛けになってしまうので注意です。

AviUtl本体の「拡張色調補正」と、拡張編集プラグインの「拡張色調補正」の使い分けは、以下のようにすると良いかもしれません。

  • 動画の最初から最後まで「拡張色調補正」を有効したい場合:
    →AviUtl本体の「拡張色調補正」を使う
  • 動画の一部分のみに「拡張色調補正」を有効にしたい場合:
    →拡張編集プラグインの「拡張色調補正」を使う

色ずれ

オブジェクトを

の各成分に分解したものを、それぞれズラして表示できるエフェクトです。

色ずれ_設定ダイアログ

ずれ幅

それぞれの色成分をずらす距離(幅)を設定できます。

色ずれ_ずれ幅

角度

それぞれの色成分の角度を設定できます。

色ずれ_角度

強さ

色ずれの強さを設定できます。

色ずれ_強さ

サンプル

以下、カスタムオブジェクトと組み合わせたサンプル動画です。

【AviUtl】色ずれエフェクト_サンプル

この動画では以下のような事をしています。

  • 「カスタムオブジェクト」の「セピアノイズ」で背景を作る
  • 「テキストオブジェクト」を追加
    • テキスト:「AviUtlの易しい使い方」(「縁取り」も追加)
    • エフェクト:「色ずれ」
      • 「ずれ幅」を「0~5」の間で「ランダム移動」(「設定」で「移動フレーム」を「3」に設定)

 

また、図形に「オブジェクト分割」をかけて、

先ほどと同じように「色ずれ」を適用させてみた例です↓。

オブジェクト分割_色ずれ2

参考オブジェクト分割エフェクトの使い方【フィルター】

単色化

オブジェクトの色を単色化します。

単色化_設定ダイアログ

強さ

単色化の強さを設定できます。

  • 100:100%単色化
  • 50:50%単色化
  • 0:原色(変化なし)
単色化_赤単色化_青単色化_緑
▲赤に単色化▲青に単色化▲緑に単色化

単色化系の外部スクリプト

単色化に使える外部スクリプトです。

  • 色抜き(ティム氏)
    色抜き1色抜き2色抜き3
    ▲花部分以外を単色化▲空部分のみを単色化▲茎部分のみを単色化

グラデーション

オブジェクトにグラデーション効果を掛ける事ができるエフェクトです。

グラデーション_設定ダイアログ

強さ

グラデーションの強さを設定できます。

グラデーション_強さ

中心X

グラデーションのX方向の中心位置を設定できます。

グラデーション_中心X

中心Y

グラデーションのY方向の中心位置を設定できます。

グラデーション_中心Y

角度

グラデーションの境界の角度を設定できます。

グラデーション_角度

グラデーションの境界のぼかし度を設定できます。

グラデーション_幅

グラデーションの形状

グラデーション自体の形状を設定できます。

グラデーション_幅グラデーション_円グラデーション_四角形グラデーション_凸形
▲線▲円▲四角形▲凸形

開始色、終了色

開始色から終了色にかけてグラデーション効果を掛けることができます。

「色指定なし」を指定した場合は透明になります。

グラデーション_青_薄青グラデーション_赤_薄赤赤から透明
▲青 → 水色▲赤 → ピンク▲赤 → 透明

拡張色設定

「色」が設定できるオブジェクトの色を詳細に設定できるエフェクトです。

拡張色設定_設定ダイアログ

R、G、B

RGB要素をそれぞれ設定できます。

※「色調補正」エフェクトでも同じような事ができます

拡張色設定
▲赤→緑→青と変化させた例

特定色域変換

オブジェクト内の特定の色を、指定した色に変換する事ができるエフェクトです。

特定色域変換_設定ダイアログ

色相範囲、彩度範囲

変換対象色の「色相」「彩度」を調整します。

大きくすれば広い範囲の色が変換対象の色となります。

20150809-031805-108特定色域変換_青
▲元画像▲赤色部分を青色に変換した例

境界補正

変換対象色の境界を広げます。

20150809-042752-695

縁取り

オブジェクトの縁に色を付けるエフェクトです。

拡張編集_hutidori

設定ダイアログの項目にも「縁取り文字」というのがありますが、

これと同じ効果です。(設定ダイアログの「縁取り文字」は文字オブジェクト限定ですが)

 

ちなみに、設定ダイアログの「縁取り文字」は、他のエフェクトより最優先で適用されます。

なので、

  • 「色調補正をかけたあとに縁取りしたい!」
  • 「グラデーションをかけたあとに縁取りしたい!」

などということはできません。

縁取りした後にエフェクトを掛けたい場合は、設定ダイアログの「縁取り文字」は使わず、「縁取り」エフェクトを使用しましょう。

▲例えば、こういう風にかけても、適用されるのは「縁取り文字」→「色調補正」という順番になります。

サイズ

縁取りの大きさを設定できます。

文字オブジェクトの場合は、文字オブジェクト固有の拡張編集のパラメータで設定する事もできます

縁取り_サイズ

ぼかし

縁取りのぼかし具合を設定できます。

縁取り_ぼかし

縁色の設定

縁取りの色を設定できます。

縁取り_色変更縁取り_2重
▲「緑色で縁取り」した例▲「黄色で縁取り」した上に、「赤色で縁取り」した例
(縁取りエフェクトは複数使用)

「縁取り」エフェクトに「拡散」パラメータを追加した「縁取りPlus」というスクリプトが、さつき氏のスクリプト集の中にあります。

参考さつき氏のスクリプトの使い方(2/6)【ANM1効果一覧】(縁取りPlus)

外部スクリプトによる色調補正(カラグレ)

色調調整セット

高度な色調調整を実装できるスクリプトセットです。

ネオン化_10粒状化_10メタル化_10

参考【AviUtl】ティム氏のスクリプトまとめ(6/9)【色調調整セット(カラグレ)】

フォトショ風なフィルターセット

Adobe Photoshopで使われているようなフィルターを使えるようにする、

スクリプトセットです。

グラフィックペングラフィックペン_青

参考【AviUtl】ティム氏のスクリプトまとめ(7/9)【フォトショ風なフィルターセット(カラグレ)】

 

このページの情報は以上です。

コメント

  1. No Name より:

    「グラデーション」の項で、例えば白地図ならその国の部分だけ適用したりはできるのでしょうか。ご教示頂けたら幸いです。。

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